「シングルマザーは就職が難しい」「転職は35歳まで」。そんな言葉聞いたことはありませんか?
30代も後半だし、シングルマザーだから転職できない・・・。
子どもが小さい内は就職が難しいし、大きくなると自分の年齢でお断りされるなんてツラすぎる!
そうですね。
私も転職で悩んできたので気持ちがすごくわかります。
確かに年齢を重ねるごとに転職の間口は狭まってしまうのは事実。
でも、絶対転職出来ないわけじゃないんです!
じゃあ、どうして履歴書が通らないの??
もう、お祈りメールはいやだよ!
履歴書の書き方を年齢によって変えていますか?
まずは年齢によって企業のニーズが違うことを理解することが大切です。
どうして就職が難しくなるのか、それを踏まえたうえでどうやって履歴書を書くのかこれから解説していきます。
履歴書を書き分ける重要性
シングルマザーの就職の難しさの主な原因は、子どもの預け先。
ですが、これは預け先が確保や子どもの成長とともにある程度解決できる問題なので、最近では理解を示してくださる企業も増えてきました。あとは働き方の多様性によって、以前よりは選択肢が増えてきているのも事実。
シングルマザーに対する企業からの需要は少しずつではありますが増えてきています。ワーキングマザーも増えていますので、シングルマザーというデメリットは薄れつつあります。
「シングルマザーを採用したい」と思って下さる企業もたくさんあります!
私の勤めている会社でも、シングルマザーの評価は高いです。
真面目に誠実に働くイメージを持っていただいているので、シングルマザーは必ずしもデメリットになるわけじゃありません!
でも、年齢は誰しも自然と重ねるもの。
ですから、年齢によっての役割の違いを意識して転職活動をすることは、シングルマザーに限らずどんな人にも有効な考え方です。
20代と30代以上の企業ニーズの違い
20代と30代以上で、企業が求めるスキルが違うのは意識していますか?
35歳以上の転職が難しくなるのは、この企業ニーズの違いの理解が不十分であることも理由の一つなんです。
大手○○社に応募したけど、履歴書通らなかった!
採用ページに「素直で真面目に働く人」って書いてあったから履歴書にも書いたのに!ひどい!
えーこさんの発言は、実際に私のお友達が言っていたことなんですが・・・。
素直で真面目に働くのであれば、若い人の方が需要があるんですね。
また、大手企業は特に若い人を育てる意識が強いです。
そこに30代が挑むのであれば、若手にはない即戦力などと言ったスキルで戦わないと難しいんです。
35歳を過ぎてくると、経験やマネジメント能力、応用力を企業から求められます。反対に、20代は未経験でも素直さや仕事の飲み込みの速さ、柔軟さが求められます。
経験者募集の場合は経歴や実績が重視されますが、たとえ未経験職種だとしても35歳からは、社会人としての経験を企業から求められています。
20代とそれ以上では、履歴書でアピールすべき部分は違います!
35歳からは上司と若手の間に入るなど、仕事を円滑に回すための能力も評価されます。
だから、20代以上にコミュニケーション能力は必要!
企業側の「あなたにやってほしい役割」を読み取って転職活動するのが秘訣です。
未経験や不利な状況を覆すには、興味を持ってもらうことが大切
私の最終転職は38歳。短期転職もありますし、履歴書内には会社都合退職という文字もありますので、一般的にはとても不利な状況です。
ですから、少しでも興味を惹いてもらえるように履歴書は作り上げなくてはなりませんでした。
年齢が上がれば上がる程、経験を求められます。経験がない場合、若さが有利になります。では、不利な状況をどうすれば良いかというと、興味をまず持ってもらうことが大切になってきます。
とは言え、私も絶対通る履歴書の書き方なんて、わかりません。
え・・・わかんないの?
そうなんです・・・!
転職希望者が読み取れるのは、応募資料と会社HPだけ。
「ほんとは20代が良いんだよね~」とか面接で言われたら、どうあがいても無理なんです・・・。
つまり、本音はわからない!
だからこそ、少しでも採用担当者の目に留まって、会ってみたくなる履歴書を書かなくてはならないのです!
まずは興味を持っていただいて、面接に進むことが一番大切なのです!
では、つぎに具体的な履歴書の作り方をお伝えしていきます。
企業のニーズに合わせた履歴書の書き方
転職は自分のためにします。でも、企業のニーズに合っていないと採用されません。
また、自分自身の希望と企業の考え方があわないと、入社した後に「やっぱり何かが違う」と思ってしまうことも。
「とにかく就職したい」と思って、ブラック企業に勤めて短期退職したことがあります。
そんな悲しい結末にならないためにも、自己分析と企業研究は必須!
まずは、自己分析をしていきましょう!
自分の経験を書き出す
今までの人生で何をしてきましたか?
こんな事いきなり言われても、普通なかなか答えられないですよね。
ですが、就活では、この「今までの人生で何をしてたか」を問われていると思ってください。
履歴書は自分を売り出す第一歩。
いかにして採用担当者に、「自分がどのような経験をして、それを活かすことが出来るか」を、紙一枚でアピールして目にとめてもらわなくてはなりません。
そのためには、まず自分自身が「いつ・どこで・何を・どのように・なぜ」したかをきちんと把握していることが大前提です。つまり、5W1Hです。
5W1Hとは、Who、When、When、Where、What、Why、Howの頭文字です。
- Who:だれが
- When:いつ
- Where:どこで
- What:なにを
- Why:どうして
- How:どうやって
まずは、仕事に限らず、今まで何をしてきたのか箇条書きしてみてください。
学生時代もふくめて、好きなもの、長く続いたものも書いてみてください。
それを今度は「なぜ」あるいは「どうやって」という視点で考えていきます。
なぜ長く続いたのか、なぜうまくいったのか、なぜそうしようと思ったのか。反対に、なぜ続かなかったのか。
それをどんどん続けていくと、だんだん自分が何が得意で何が不得意なのか見えてきませんか?
こうやって一つ一つを分析していくと、自然と自分のPRすべきポイントが見えてきます。
趣味や長所短所もすべてこの箇条書きから作成していきます!
学歴・職歴にそった自己PRや長所・短所を作成するためには、まずは箇条書きすることが一番の近道です。
この時点ではまとめることをせずにどんどん書いていくと、客観的に自己分析することが出来ます。
説得力のある履歴書作成のために、自己分析は必要不可欠です。
職務経歴書を作成する
履歴書より先に職務経歴書を作成することを私はおすすめしています。職歴を先に埋めた方が、自身の仕事における強みが分かりやすいからです。
職務経歴書は、先ほど下準備で羅列したものを元に作成していきます。職務経歴書なので、仕事に関することを用います。
職務経歴書で大事なものは、事実をより具体的に書くことです。
出来れば実際の数字を記載できるとなお良いです。
例えば経理の方であれば、改善をしていくらの経費削減ができたとかという感じですね。
改善を行なったのであれば、どの様な改善かを具体的に。また、どのくらいの期間で行なったのかとか、どのくらい削減できたかを数字を用いて書きます。
例として改善と書きましたが、業務改善を行っていなくてはならないと言うわけではありません。
私の友人はデータ入力だから何もスキルがないと言うのですが、例えば1時間に〇〇件のデータをミスなく入力していますと書けば立派なスキルです。
- 私は1日に○○件のデータ入力を毎日行っています。同時に経費精算や電話応対等の事務作業を行っていますが、その際にはデータ入力にミスが発生しないよう、2重チェックをするなどして対策を取って作業しています。
- 営業事務として納期遅れの発生が一番の問題点だと考え、エクセルで納期管理表を作成して納期を目視できるように改善しました。納期管理表を営業と共有することで、毎月20件近くあった納期遅れを0件にまで減らし現在まで維持しております。
このように、自分の今までの経歴の羅列から具体的に職務経歴書を埋めていきます。
ただし、たとえ就職したいからといって、数字を盛ってはいけません。
入社した後は実際に一緒に働くので、自分の本当の実力はバレてしまいます。あとから自分が困ってしまうようなことはやめておきましょう。
よく転職したいけど履歴書が通らないという方から、「自分をよくみせれない」と言う言葉を聞きますが、よく見せるのではなく、「事実を具体的」に「プラスの言葉で書く」のが履歴書の秘訣です。
嘘偽りを書いて自分をよく見せようとするのは得策ではありません。
自己PRを書く
次に自己PRを書くことをお勧めします。
なぜなら、今までの工程で、自分の強みが見えてくるからです。
経費削減の改善を行える人は、経理の無駄が見える人です。きっとこの人は、数字からデータを読み取るのが得意と言えるでしょう。
私の友人はデータ入力を1日に何百件と行なっているわけですから、集中力と継続力が最大の強みだと思います。また、ミスが少ないのであれば仕事が正確という事ですよね。
仕事が正確であるという事は信用につながります。どの職種・どの職場でも必ず必要不可欠なスキルです。
このように、経歴を客観的に見ると、自身の強みが見えてきます。
ちなみに転職を繰り返した私の一番の強みは、状況適応能力と言っています。
仕事になれるのが早いのと、今までの経験を活かして活用出来ることが私の一番の強みです。
転職を繰り返す事は褒められたことではありませんが、私自身の実際の強みにも合致するので、このような言い方をしています。
実際に、私の強みを診断した結果は「俊敏性」「自立」「柔軟性」が高いです。一度自分の強み診断をしてみると、より一層説得力が増すのでおすすめです。
一般的にマイナスと思えることも、プラスに言い換えて今後に活かすと言う事が、履歴書では大切です。
志望動機を書く
ここまでで自分の経歴と強みが見えてきましたので、企業理念や企業内容と合致するか見えてきます。
どんな部分が活かせるか、どのように活躍できるかを企業理念や会社情報と照らし合わせて書いていきます。
職種で選んだ場合は、職種と合致する部分を前面に押し出して書いていくのが良いでしょう。
私の知る最強の履歴書は、自己PR・志望動機ともに「特になし」です。その会社は傾いていたので何とも言えませんが、よくこれで採用したと言うのが率直な感想です。
入社前からどのくらい自社のことを研究し理解してきたかは、入社後の業務の早期理解に繋がります。
企業は履歴書や面接で、どのくらい自社のことを勉強してきたか確認しています。最低限企業情報と企業理念はチェックして書きましょう。
そして、志望動機は「前向きで希望を持った文章」が望ましいです。
前向きで希望を持った文章というのは、やる気を感じられる文章です。
この人は入社したら、「意欲をもって仕事をしてくれるに違いない」と思わせる文章を心がけてくださいね。
まとめ
転職したいけど自分には取り柄がない。シングルマザーだから転職出来ない。
それは本当でしょうか?
私はそうは思いません。
今までの経験の中に、絶対に自分の取り柄は隠れています。それを知らないだけです。
その取り柄を探すために、まずは自分を客観的に見る事が大切だと私は思っています。
履歴書が通るか通らないかは、どの程度企業が求める人物像と合致しているかが大切です。
ですが、それを超えても魅力のある履歴書を書けば、チャンスはあると思います。
また、自身の弱みをプラスに言い換える事は、今後の仕事でも大いに役に立つと思います。
それに、他人の良いところを探せるようになるので、人生にとってもプラスです。
一度でいいので試してみてください。
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